先日、ふとYahooの豆知識の質問コーナーで「ワーホリに行った経験者のメリットとデメリットはなんですか？」という質問を見つけました。回答者の人たちは口をそろえて「メリットはない」「デメリットだらけ」と回答いるのをみてとても心が痛くなりました。回答者の人はワーキングホリデー経験者ではなく、ワーホリに行ったことのない外から見た人の意見でした。
ワーホリでのメリットやデメリットが気になる方！ぜひ、ワーホリの経験者に話を聞いてみてください！
私はこのまま日本にいて、夢を夢のまま叶えずに人生を終えるのが嫌だったから、思い切ってワーホリに行きました。
日本は、「働く」のがメインで「遊ぶ」のは二の次という考えが基盤なのかなと思います。（もちろん全員がそうではないのも理解しています。）私が日本で働いていた4年間は、毎日必死に働いて貯めたお金で旅行したりお酒を飲んだりするのが楽しみでした。でもオーストラリアでの生活、考え方は違いました。「生活を楽しむ」のが一番で「働く」のが2番目です。だから毎日一生懸命働くのが当たり前の日本人にとって毎日どこかに行ったり、ビーチに行ったりして働いていないような人を見ると、「海外に行ってただ遊んでる」と思われてしまうんだと思います。それは日本の文化や教育であって、そういう環境で成長した私もワーキングホリデーに行く前に同じように思っていました。でも一度オーストラリアで「生活を楽しむこと」を大事にする経験してしまうと、日本の生活に戻れなくなります。だから一度海外に行くとなかなか日本で普通の生活ができない、遊び人になると非難を受けたことがあります。
私はオーストラリアに行き、得たメリットがたくさんあります。その中でも自分を変えた大きなポイントを紹介します。
失敗が怖くなくなった
日本にいたころの自分は、周りのたくさんの人々に支えられて守られて生きてきました。本当にありがたいことだし、それがなければ生きていけないくらい弱虫でした。みんながいてくれるからこそ楽しい生活が送れていたのです。オーストラリアには、自分一人で行きました。弱い自分を変えたい、新しい世界にチャレンジしてみたいと思ったからです。私は、基本的に人の家にもお泊りするのも苦手でプライベートな時間ができる限りほしいと思っていましたが、オーストラリアでシェアハウスを始め、常に人と話す空間にいるというたったそれだけでとても大きな試練でした。
日本で英語を話そうとするとき、相手が自分の英語を理解してくれているかがわからず、聞き返されると不安になり声が小さくなり、余計に相手が私が何を言っているかわからないということが多々ありました。一人でオーストラリアに行った私は、自分の意見を相手に伝えないと今後の自分の生活に支障が出ます。理解してもらえるまで何度も伝える。失敗して、経験して学ぶ。その繰り返しで失敗よりも経験が大事だということに気づくことが出来ました。
人に意見を聞くことは大事だけど、話を聞いただけじゃやっぱりわからないことってたくさんありますよね。自分で経験するからこそ身をもって理解して、人に自分の言葉で伝えることができるんだと思います。それってすごく大事だなと感じました。
小さなことで落ち込まなくなった
日本にいる頃の私は余裕がなくて、小さなことにストレスを感じていたり落ち込んでいることが多かった気がします。
オーストラリアに来てからは、正直困ることしかありません。毎日問題だらけです。人とコミュニケーションをとる「言語」がうまくいかないからです。でも上手くいかないからと悩んでいても生活ができないため、悩んで落ち込む時間があったらその問題をどうやって解決するかを考える時間に回し、常に考えていました。一人で来たからにはすべて一人で解決しないといけないことばかりでした。だから考えることに慣れ、小さなことをストレスに感じることも少なくなりました。世界は本当に広くって、私が見たことない景色なんてたくさんあって。生きるか死ぬかに困っている人がいる中で、私は健康に毎日過ごせていることに本当に感謝できるようになりました。平凡で、友達と笑いあって過ごせる時間があるなんて本当に幸せです。
外国人の友達がたくさんできた
今までシャイだった私は、外国の人と気軽に話すのにすごく抵抗がありました。でも働いていたレストランには日本人がいなかったことと、レストランでの忙しい仕事はみんなでコミュニケーションを取り合いチームワークで成り立っていました。仕事を効率的にするためにはみんなと信頼しあうことが一番重要だったので、休憩中にみんなと話したり、休みが重なったらカフェ行こう!ビーチ行こう!などと約束をして、仲を深めていくことでバイロンベイに大好きな友達を作ることができました。
何度も言いますが、ワーキングホリデーに行く前の私にそんな勇気は一つもありませんでした。心の中では「外国人の友達作りたい！」と思っていても、行動できないことのほうが多かったんです。でもオーストラリアにいるときは、常に今しかチャンスがないと思って行動していました。当たって砕けろの精神でした。だから頑張れたんだと思います。高校デビューならぬ、オーストラリアデビューです。
最初は一人だったワーホリで、オーストラリアで過ごすうちにたくさんの友達や仲間が増え、みんなにたくさんのサポートをもらうことができて結果的に楽しく生活することができました。
楽しいことばかりじゃないワーホリ、それが私を成長させてくれた
もちろんうまくいかなくて悲しくて泣いた日もたくさんあります。でもそれを吹き飛ばせて楽しいと思わせてくれる毎日があったからこそ、オーストラリアでの生活が楽しいと思えました。今からワーホリに行く方、自分がしたいことの目標をしっかり立ててください。そうすればおのずと毎日それに向かって少しずつ努力できます。時間が永遠ではないってわかかっているはずです。
人と違うことをされると批判されることもあると思います。でも私は自分の人生において、オーストラリアに行って本当によかった!したいと思っているだけじゃなくてちゃんと行動してよかったと心の底から思います。自分の自信にもつながりました。私には人からの評価より、自分の人生の中で大事にしたいことがあります。
こんなことを言っていても、私は完璧ではありません。そして純日本人として、日本が大好きです。
日本人として他の国の文化を知って、
“自分の人生を楽しむための選択肢が広がった”
ことがワーホリで得たメリットの一番かもしれません。
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