初めてのクリーニングジョブ
車がない私を見かねて、オーナーが指定した職場まで連れて行ってくれました。
クリーニングする場所は「ホリデイハウス」とよばれる一軒家で、バストイレ付のメインルームが1つのほかに、3つの部屋がありました。それに加え、大きなリビングルームとキッチン。とても大きな一軒家でした。
一緒に仕事をするメンバーは、ベトナム人のおばちゃんと、韓国人の女の子2人でした。韓国人の女の子のうち1人は英語をしっかり話せましたが、ベトナム人のおばちゃんともう一人の韓国人の女の子はあまり英語が話せませんでした。英語がもっと話せるようになりたかった私が求めている環境ではありませんでしたが、それより仕事を選ぶ余裕がありませんでした。
「とりあえず、お風呂から掃除して」とだけ言われ、それ以外の掃除方法なども指定されませんでした。私はその時できる限りの丁寧さと、スピードで掃除しました。実際、掃除は好きでもないし、得意でもありません。でもこの仕事をGETするために速さときれいさのどっちが大事か考えていましたが、どっちも大事だと何度も自分に言い聞かし、気合いで綺麗にしていきました。
4人で一軒家を掃除してまたお客様が宿泊できるようにセットアップするのに3時間かかりました。3時間一生懸命掃除するのはめちゃくちゃ疲れます。終わったとき貧血で倒れそうでした。クリーニングジョブを甘く見ていたなと感じました。その後、そのベトナム人のおばちゃんがベトナム語でオーナーに私の様子を報告しているようでした。いい風に言っているのか悪い風に言っているのか全く分かりませんでした。
私が困っていると、英語が話せる韓国人の女の子が私に「ねえ、ほかには何の仕事してるの?」と聞かれ、仕事がなくて探している旨を伝えると、「一緒にレストランで働かない?人足りなくて困ってるから!私がヘッドシェフとオーナーに話してあげる!」と言ってくれました。
そういってくれたことがとっても嬉しかった半面、期待はしないようにしていました。期待してダメだったことが何度もあったからです。クリーニングジョブの翌日、オーナーから連絡が来て、「shiikaが仕事ちゃんとできるって報告きたから、次からのスケジュール送るね。あと、レストランもしたいんだったら面接するから〇月〇日にレストランに来て」とのメッセージでした。
そのメールを受け取ったときは、うれしくてうれしくてしかたありませんでした。クリーニングの仕事は月に2、3回しか無いようだったので、クリーニングの仕事だけでは生活できませんでした。
ヘッドシェフと面接
指定された日に、レストランに行きました。「もうここで仕事ゲットするしかない!」という気持ちと、「外国人しかいなく誰も頼れない場所」に対する緊張で倒れそうでした。レストランに行き、「〇〇時にアポイントあるshiikaです。」というと、せわしそうなレストランの中に通してくれました。小さい事務所の中に行くと、とっても怖そうな顔をしたヘッドシェフが待っていました。オーストラリア人でしたが、愛想がよくありませんでした。笑顔は作っているけど、心からは笑っていない感じでした。今までの経験等を聞かれ、自信をもって嘘の経歴を伝え(笑)、とりあえずトライアルとして雇ってくれることになりました。
1年間このレストランで働き続けてわかることですが、新しいトライアルの人たちは全然続きません。本当に常に忙しくて、大変だからです。役に立たず必要ないと判断されれば、「ダメ」と言われずにただシフトがもらえないのです。だから、このときのヘッドシェフは、ガリガリで小さい私を見て絶対こいつは続かないと思っただろうなと思います。だから、愛想よくもしていなかったんだと思います。
ここから私のレストランでの仕事が始まります。詳細はまた別の記事で!
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