カナダにワーキングホリデーに行くときや、海外旅行に行くときに知っておきたいのが「チップ」制度です。外食やホテルに泊まった時などにチップを支払います。
今回はチップについての知識を学んで、ワーキングホリデーでカナダでの生活に備えましょう。
日本にはない「チップ」って何?
チップとは、「規定料金とは別にサービスを受けたことに対して心づけとして相手に渡す現金」のことです。簡単に言えば、レストランやカフェの店員さんの対応に対して、感謝の気持ちの金額を渡すと考えてください。
カナダではチップ制度があります。外出をするとサービスに対しての必ずチップを払います。カフェもレストランも人とかかわる接客にはチップを払います。
ちなみに、オーストラリアは完全なるチップ制度はありません。ですがレストランやカフェなどにはチップを入れるカップが置いてあります。
なぜチップを払うのか
なぜチップを払わないといけないのかと考える人も少なくないと思います。これは、サービス業(飲食店)に対する最低賃金が他の職種より低いことが理由とされています。
サービス業(飲食店)の人たちは最低賃金+チップで給料をもらいます。チップが従業員の生活を支えています。頑張って接客をした人は多くチップがもらえますし、そうでない人はチップがもらえないという制度で店員さんも一生懸命働いています。
チップは感謝の気持ちを表すものです。知らないから払わないのではなく、チップ制度のある国へ行ったらマナーを知って支払うようにしましょう。
チップの相場は?
チップの相場は、支払いのある料金の10%~20%です。
例えば、店員さんの対応に応じてチップのパーセンテージを決めます。基本的には15%は払います。担当の人が極端に不愛想だったり、お店のサービスに対して満足しなかった場合は、チップは入れない場合もあります。
10%・・・普通(あまり良くない) 15%・・・良い 20%・・・大変良い の評価です。
カナダではチップを払って当たり前なので、チップを入れないと嫌な顔されることもあります。ですが店員さんの対応に変えてチップを入れて良いです。最低でも10%、基本は15パーセントは払うと考えておきましょう。
チップの渡し方の流れ
基本的なチップの渡し方について知っておきましょう。
【レストランの場合】
食事を終えたらまず、お会計をもらいます。
Could I have the bill?
(クドアイ ハヴ ザ ビル?)
すると店員さんが伝票を持ってきてくれます。
<レジ・カード精算機で支払う場合>
カードで支払う場合は、レストランのレジでクレジットカード機に自分でカードを差して支払います。(またはテーブルにカード精算機を持ってきてくれます。)
機械ににカードを差すと、
①食事の料金が表示されるので金額が合っていれば、「YES」を押します。合っていなければ店員さんがそばにいるはずなので直接伝えましょう。
②「YES」を押すと、TIPを払うかどうかが出てきます。基本的には、「%(パーセントで払う)」または「$(自分で金額を決めて払う)」という選択肢が出てくるので、どちらかを選びます。好きな金額または好きなパーセントを入力します。
③最後に、チップと食事料金の合計金額を確認し「YES」を押せば終了です。
レストランでの注意事項
チップ制度のある国のレストランを使う時に気をつけて欲しいのが、各テーブルには担当ウエイター(またはウエイトレス)がいます。何か用事があるときは、その担当の人を呼びましょう。最初にテーブルを案内してくれた人が担当になることが多いです。
チップはその担当のウェイトレスさんの評価に応じて渡します。なので他のウエイトレスさんを呼んでも基本来てくれません。(アジア系レストランなどで例外もあります。)なので、日本のように「すみませーん!」と誰でも店員さんを呼ぶのはやめましょう。
<現金で支払う場合>
現金で規定料金を支払う場合のチップの渡し方は、料金より大目にお金を渡して「おつりはいらない」と伝える方法です。
例えば、25ドルのご飯を食べて30ドルを店員さんに渡して「おつりはいらないです。」といえばチップとして受け取ってくれます。
I don’t need the change.
(アイ ドント ニードザ チェンジ)
おつりはいりません
Keep the change.
(キープザ チェンジ)
おつり取っておいて
または、25ドルのご飯を食べて5ドルのチップを渡したいけど、50ドル札しか持っていない場合は、50ドル札を渡して「20ドルだけおつりをください」と言えば大丈夫です。
Can I have just 20 dollers back?
(キャナイ ハヴ ジャスト テンダラーズ バック?)
20ドルだけおつりください
そうすれば2ドルは、チップだとして受け取ってくれます。
【カフェの場合】
カフェでもチップを払います。店員さんの対応やバリスタがコーヒーを入れてくれたサービスに対するチップです。基本的にはレジにチップ用のカップが置いてあるのでそこに入れましょう。
<現金で支払う場合>
チップ用のカップにお金を入れるときは、わざわざ何パーセントと考えなくていいです。お財布にある小銭を入れるくらいでもいいと思います。
<カードで支払う場合>
こちらは、レストランと支払い方は同じです。カフェも同様に15%~20%のチップを入れましょう。
【ホテルの場合】
ホテルは、連泊するときに、その日の部屋の掃除に入ってくれる人のためにチップを置いておきます。サイドテーブルなどに1、2ドルなどの小銭を置いておきます。
まとめ
私がカフェで働いていた時、飲み物や食べ物を同時に大量注文して、チップを一切入れてくれない人がいました。さすがに同僚もとってもあきれていました。逆にチップをよく入れてくれる人や、10ドルのコーヒーに対して5ドルのチップを入れてくれる人もいました。
店員さんはお客さんがどのくらいチップを入れてくれたかさりげなくみています。前払いのカフェなどの場合は特に、「チップを入れるかどうかでサービスが変わるかも」と思ってください。
チップは店員さんのサービスとお客さんの善意で生まれると思います。チップ制度のある国では、一生懸命頑張っている評価をチップという気持ちで表現しましょう。
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